車のサブスク(カーリース) 基礎知識

車のサブスクの費用をプロが解説!月額料金に含まれている内容とは

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フクロウ君

★ 車のサブスクの月額料金はいくらくらい?

★ 車のサブスクの月額料金に含まれている費用は何?

★ 月額料金以外に負担する費用はあるの?

車のサブスクとは、月額料金が毎月定額のカーリースサービスです。月額料金にはさまざまな費用がコミコミなので、車の維持やメンテナンスが手軽になるというメリットがあります。

ミーア先生
そこで今回は、車のサブスクの月額料金にどんな費用が含まれているのかを解説しフクロウ君の疑問を解決します!

車のサブスクの月額料金はいくら?

車のサブスクの月額料金は、車種や料金プラン・リース会社によって大きく異なります。軽自動車であれば1万円代前半から、普通自動車なら2万円くらいの月額料金が一般的です。

まずはカーリースの教室がおすすめする車のサブスク3社をもとに、月額料金を比較してみました。

車種:トヨタ ルーミー
グレード:X GAS 1.0L 2WD(5人)
オプション選択:3社とも同様の内容になるように選択
ボーナス払い:なし

3年 5年 7年 9年 11年
オリックスカーリース 35,640円 29,260円 26,620円
定額カルモくん 52,671円 42,034円 37,113円 32,152円 29,182円
KINTO 37,290 円 34,650 円 33,110 円

※月額料金の算出には、各社公式サイトのオンライン見積もりを利用しています。

上記の3社で車のサブスクを利用する場合、短期間で借りるならKINTOが安いことが分かりますね。

しかしKINTOは7年プランが最長となっています。最初から8年以上の長期でリースを希望される方は、オリックスカーリースや定額カルモくんがおすすめです。

車のサブスクには何の費用が含まれる?月額料金の内訳

車のサブスクの月額料金には、多くの諸費用が含まれています。カーローンや現金一括購入では車両価格のみを支払いますが、車のサブスクは諸費用をコミコミ&分割で支払えるのです。

費用に関しては、正直言って車のサブスクの会社によるところが大きいです。車のサブスクでは月額料金に基本的に含まれている項目と、オプション選択で付けられる項目に分けられています。

月額料金に基本的に含まれている費用
・自賠責保険料
・自動車税・重量税
・環境性能割
・その他手数料

オプション選択で付けられる項目
・ディーラーオプション(カーナビやETCなど)
・任意保険料
・車検代
・メンテナンス代

ディーラーオプションは、ほぼ全ての車のサブスクで追加料金(毎月定額)です。しかし任意保険料や車検・メンテナンス代に関しては、月額料金に含まれている会社もあります。

参考までに「カーリースの教室がおすすめする車のサブスク3社」の費用の内訳を見てみましょう。

オリックスカーリース 定額カルモくん KINTO
基本的に含まれている費用 車両本体価格・オプション代・自動車取得税・新車登録時手数料・自動車税種別割(期間分)・重量税(期間分)・自賠責保険料(期間分)・車検・オイル交換・オイルエレメント交換 車両本体価格・自賠責保険料(期間分)・環境性能割・自動車税種別割(期間分)・重量税(期間分)・印紙代(期間分)・登録費用・ディーラー無料点検代・仲介手数料・お客様サポート料 車両代金、KINTO所定のオプション(装備品)代金、登録諸費用、自動車税環境性能割、契約期間中の各種税金・保険(自動車税種別割、重量税、自賠責保険料、自動車保険(任意保険)料)、メンテナンス費用(点検、故障修理等)
オプション追加項目 カーナビ・ETC・バックカメラ・ドライブレコーダー・マット・JAF カーナビ・ETC・バックカメラ・フロアマット・ドアバイザー・希望ナンバー・もらえるオプション・メンテナンスプラン パッケージオプション・追加オプション(ドライブレコーダーなど)・寒冷地仕様・冬タイヤ・希望ナンバー

オリックスカーリースの月額料金は非常にシンプルです。しかし定額カルモくんではオプション選択に「メンテナンスプラン」がありますね。

要するに、定額カルモくんでメンテナンスを依頼したい場合は、メンテナンスプランに加入しなければならないということです。

一方、KINTOに関してはメーカーオプション以外のほぼ全てが月額料金に含まれています。車検代や任意保険料などもコミコミなので、オプションが必要なければ月額料金だけで車の維持ができるということです。

このように、車のサブスクの月額料金と費用の関係は会社によって大きく変わります。月額料金の安さだけで決めるのではなく、どんな費用が含まれているのかも確認しましょう。

車のサブスクで月額料金以外に発生する費用

・ガソリン代
・交通費(高速道路料金など)
・駐車場代金

車のサブスクの費用の中には、絶対に含まれていない項目があります。それが上の3つの費用です。

車のサブスクでは基本的に、車の維持に関わる費用が月額料金にコミコミです。しかしガソリン代や交通費・駐車場代金などは、車の維持というよりも個人的に使用する際の費用に分類されます。

個人的に使用する際の費用は、使用方法や個人差が大きいです。車の維持費の全てが定額になるわけではないので注意しましょう。

車のサブスクで追加費用となるもの

車のサブスクでは、オプション選択をした費用以外にも追加費用となる項目があります。以下の項目はおもに契約満了時や途中解約(中途解約)をした時に発生する費用です。

残価精算

「残価精算」とは、契約満了時の車の価値が当初よりも落ちたときに支払う費用です。

たとえば残価を50万円に設定していたにも関わらず、契約満了時には車の価値が40万円にまで落ちたとしましょう。この場合、差額の10万円の支払いを求められます。

ただし残価精算の有無は車のサブスクの会社によって異なります。この記事でボクがご紹介している3社に関しては、残価精算が不要です。

原状回復費用

契約満了後に車を返却する場合、車体や内装に大きなキズや凹みがある際には原状回復費用を支払って元に戻します。

もし契約期間中に車のカスタマイズをした場合は、実費で原状回復をしてから返却しなければなりません。

ただし原状回復費用を求められるのは、契約期間満了後に車を返却する場合のみです。車をもらう・買い取りする場合は必要ありません。

走行距離超過精算

車のサブスクでは、月あたり1,000km~2,000kmの「走行距離制限」がもうけられています。契約満了時に走行距離制限を超過していた場合のみ、走行距離超過精算をするという仕組みです。

走行距離超過精算では、1km超過するごとにおよそ10円の追加精算を求められます。しかし、少し超過したくらいでは大きな金額ではありません。

気を付けるべきケースは、職場が30km以上離れている方です。30kmの往復を平日21日するだけで1,260km走ることになりますから、走行距離制限がどれくらいあるのかをあらかじめ把握しておくと良いでしょう。

途中解約(中途解約)の違約金

車のサブスクは基本的に途中解約(中途解約)ができません。どうしても途中で解約する場合は違約金が発生するので注意しましょう。

違約金の計算方法は会社によって異なります。ただしKINTOでは違約金が不要なプランがありますから、気になる方は検討してみてください。

車のサブスクの費用でメリットとなる内容

貯金0でも車に乗れる

車のサブスクは初期費用や頭金・ボーナス払いが不要です。

これまで車に乗るにはまとまった費用がかかるというイメージがありましたが、車のサブスクでは貯金が少ない方でも車に乗ることができます。

家計の管理がしやすい

車のサブスクの月額料金は、契約から契約満了までずっと定額です。毎月の確実な支出が把握できるため、家計の管理がしやすくなります。

カーローンや現金一括購入では、諸費用や車検代・メンテナンス代をその都度支払うのが一般的です。忘れた頃に車検の時期だと気付いて、「費用がない!」と慌てることも考えられますよね。

しかし車のサブスクなら、オプションで選択したメンテナンス代も定額です。突然の大きな出費に慌てる心配がありません。

法人は全て経費になる

個人事業主や法人にも車のサブスクはおすすめです。月額料金は全て経費として計上できるため、大きな節税効果が期待できます。

また経費処理も格段に楽になります。仕訳処理が単純かつ減価償却も不要です。

車のサブスクの費用でデメリットとなる内容

車のサブスクでは、もし途中で支払いが困難になった場合でも、途中解約やプランの変更はできません。そのため契約時に決めた月額料金を支払い続けることになります。

月額料金がどうしても支払えなくなった場合、強制的に途中解約となるので注意しましょう。

車のサブスクとカーローン・残クレの費用の違いを比較

車のサブスクを検討されている方にとって、カーローンや残クレとの費用の違いも気になるのではないでしょうか。しかし車のサブスクとカーローン・残クレとでは費用の内訳が大きく異なります。

車のサブスク カーローン 残クレ
初期費用・手数料 なし 必要
税金・自賠責保険 月額料金に含まれる その都度必要
車検代・メンテナンス代 月額料金に含まれる

(リース会社やプランによる)

その都度必要
任意保険料 別途契約が必要

(リース会社やプランによる)

別途契約が必要
ボーナス払い 不要

(リース会社によっては含めることもできる)

契約内容によって異なる

車のサブスクの費用は、基本的に定額になっています。初期費用や税金・車検代・メンテナンス代は月額料金に含まれています。

車検代やメンテナンス代に関しては、リース会社やプラン内容によってオプション扱いとなることも。しかしオプション料金も定額なので、まとまった費用はかかりません。

一方でカーローンや残クレでは、各種費用が自己負担で発生します。特に車検やメンテナンスは費用がかかるため、時期が来るまでに費用を貯めておかなければなりません。

とくに車検にかかる費用は大きく、軽自動車でも5万円から8万円かかるのが一般的です。さらにオイル交換やバッテリー交換も同時に行うとなると、追加で費用がかかります。

車のサブスクはこのような大きな出費の心配は不要です。たとえ車検に8万円かかっても、毎月定額で支払っているので支払うのは月額料金だけでOK。車に乗っていると維持費が多くかかりますが、車のサブスクなら維持費も定額になります。

車のサブスクと現金一括購入・カーローンの費用を比較

車のサブスクで購入した費用と、現金一括・カーローンで購入したときの費用もみてみましょう。今回はKINTOの公式サイトでシミュレーションしてみました。トヨタのルーミーを購入したときの比較は次のとおりです。

KINTO 現金一括払い カーローン

(84回払い・利息5.0%)

車両本体・オプション代 月額料金に含まれる 1,602,800円 1,602,800円
税金・諸費用

(自賠責・自動車税等)

379,900円 379,900円
任意保険・メンテナンス・車検2回 1,863,044円 1,863,044円
分割払い手数料等 300,121円
7年後の下取り参考価格 160,280円 160,280円
支払い総額 2,781,240円 3,685,464円 3,985,585円
月額料金(支払い金額)合計 33,110円 43,785円 初回:51,385円

2回目以降:47,400円

※データ参考元 KINTO公式サイト

車の購入費用を見ても、車のサブスクの方が現金一括やカーローンと比べてお得になります。現金一括払いは金利がかからないためお得だと思われがちですが、維持費にかかる金額が大きくなります。

車を購入するときは車両価格をいかに安くできるかを考えがちですが、長い目で見て維持費を抑えることも考えなければなりません。

車のサブスクは費用が大きな車検やメンテナンス代が含まれ、ずっと定額です。いかにお得なサービスなのかが分かりますね。

車のサブスクが費用面でお得になるサービスTOP3

1位 オリックスカーリース

オリックス自動車が運営する車のサブスクサービスです。オリックスカーリースは月額料金が安く、費用面で充実しています。

オリックスカーリースの特徴
・契約期間中の車検代・オイル交換代・オイルエレメント交換代の無料クーポン付き
・契約満了の2年前から途中解約・乗りかえOK
・契約満了まで乗り続けると車がそのままもらえる
・車をもらう場合は走行距離制限がなくなる

オリックスカーリースは維持費を安く押さえたい方や、メンテナンスをおまかせしたい方・車を手に入れたい方におすすめです。

2位 定額カルモくん

定額カルモくんもオリックスグループが運営しています。定額カルモくんはプランの自由度が高いのが特徴です。

定額カルモくんの特徴
・契約期間を1年から11年まで、1年単位で決められる
・車がもらえるオプションが月額500円(7年以上の契約が条件)
・車をもらう場合は走行距離制限がなくなる

定額カルモくんは、希望する契約期間が明確な方や車が欲しい方・長期間の契約を希望する方に向いています。

3位 トヨタ KINTO(キント)

トヨタグループが運営しています。KINTOは月額料金にほぼ全ての維持費が含まれているのが特徴です。

KINTOの特徴
・車検代・メンテナンス代が月額料金にコミコミ
・任意保険が月額料金にコミコミ
・正規ディーラーのメンテナンスを受けられる

KINTOがおすすめな方は、維持費を抑えたい方や任意保険の等級が高い方です。実費で負担する費用は、ガソリン代や駐車場代のみとなります。

車のサブスクにかかる費用と内容を3社で比較

オリックスカーリース 定額カルモくん KINTO
契約期間 7年・9年・11年 1年~11年 3年・5年・7年
月額料金 ダイハツ ミライース

12,870円(税込)~

ダイハツ ミライース

11,220円~

トヨタ ルーミー

14,740円〜

車種ラインナップ 新車:国産車のほぼ全て

中古車:オリックスが保有する中古車

国産車のほぼ全て

中古車

トヨタ車・レクサス車の新車のみ
車検・メンテナンス代金 オプション加入 オプション加入 リース料金に含まれる
月あたりの走行距離制限 2,000km

(車をもらう場合は不要)

1,500km

(車をもらう場合は不要)

1,500km
契約満了後の車の選択肢 ・車をもらう

・返却

・乗りかえ

・車をもらう(月額500円のオプションかつ7年以上の契約が条件)

・返却

・乗りかえ

・返却

・乗りかえ

車のサブスクの費用はシミュレーションで確認できる!

車のサブスクの費用や月額料金を知りたい方は、各社公式サイトのオンライン見積もりでシミュレーションしてみましょう。

試しにトヨタのルーミーでオンライン見積もりをしてみました。

※条件 グレード・オプション内容を統一(カーナビ・フロアマットのオプションを追加)

オリックスカーリース

定額カルモくん

KINTO

3社とも費用の内訳や内容が分かりやすく、すぐに金額が出ます。気になる車種で何度でもやり直しができますから、ぜひ利用してみてください。

車のサブスクの月額料金はどう決まる?

車のサブスクでは、月額料金の算出方法がほぼ決まっています。基本的な計算方法は次のとおりです。

月額料金=((車両価格-残価)+諸費用)÷支払い回数

車のサブスクの月額料金は、車両価格から残価を差し引いた費用をもとにして計算される仕組みです。さらに契約期間中の諸費用を含めた金額を加え、総支払い回数で割った数が月額料金となります。

たとえば車両価格200万円の車に50万円の残価を設定し、40万円の諸費用を7年間借りるとして計算してみましょう。

((200万円-50万円)+40万円)÷84回=22,619円

このように車のサブスクでは、月額料金を単純な計算方法で算出しています。しかしみなさんは、計算式の中の「残価」という言葉が気になったのではないでしょうか。

残価とは、契約満了時に予想される車の価値のことです。上の例では、200万円の車に7年間乗った後の価値を50万円と予想しています。この50万円が残価です。

なぜ残価を引くのかというと、単純に言えば月額料金を安くするためです。もし契約期間中の月額料金が車両価格200万円分を含めた金額だったら、顧客が損をしてしまいますよね。

そこで残価を車両価格から引きます。すると顧客の支払う費用は、契約期間中の車両価格だけで済むのです。

しかも残価を引いているぶん本体価格が安くなるため、月額料金も同時に安くなります。

よくある質問

レンタカーのように「わ」ナンバーになるの?

なりません。通常の車と同じナンバーになります。見た目だけでは、車のサブスクを利用していることは分かりません。

車のサブスクの審査は甘い?

比較的甘いとされています。万が一審査に落ちても、再審査は何度でも受けられます。

税金や公共料金・スマートフォンの代金などが未払いになっている方は、支払いを済ませてから再審査を受けてみてください。

車のサブスクは駐車場が必要なの?

普通自動車は車庫証明と駐車場の確保が必須です。駐車場の確保や駐車場代の支払いは顧客の負担となります。

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Shuhei Kondo

1985年生まれ。 株式会社コンドウ代表取締役。 カーリース販売歴10年。「日経トレンディ」にて車のサブスクについて解説。 オリックスカーリース「いまのりセブン」8年連続 販売台数 県内第1位。 リース商品はそれぞれの特徴や仕組みが違うため、それぞれの商品を知ろうと思うとそれなりの労力と時間が必要になります。なので僕が皆さんにできるだけ優しく商品のメリットデメリットをまとめて、そのリース商品はどんな人にお勧めなのか?をカーリースの教室でシェアいたします。 自分が経験したことを、見る人にとってわかりやすく伝えることを大切にしています。 カーリースアドバイザー・車のサブスクアドバイザー。

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