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・カーリースのメリット・デメリットは?
・向いてる人はどんな人?
このような疑問にお応えします。
この記事を書いているボクは元ディーラー営業マン。 カーリース販売歴9年。 リース商品はそれぞれの特徴や仕組みが違うため、それぞれの商品を知ろうと思うとそれなりの労力と時間が必要になります。なので僕が皆さんにできるだけ優しく商品のメリットデメリットをまとめて、そのリース商品はどんな人にお勧めなのか?をカーリースの教室でシェアいたします。
今回は、そもそもカーリースとはどんなものなのかよくわからないという方に向けてカーリースとは何なのかできるだけ丁寧に解説します。
カーリースとは?
リースの仕組み
リースは「モノを貸すビジネス」であり、その仕組みは「ユーザーが使いたいモノをリース会社が代わりに買って、ユーザーに貸し出し、使用料を受け取る」というものです。
自動車の所有者はリース会社となりますが、使用者はお客様名義となりますので、個人で購入したときと同じようにクルマを利用することができます。
ユーザーとリース会社の間で結ぶこの契約を「リース契約」といいます。
カーリースの特徴
・車両代、付属品、登録諸費用、車検、税金、自賠責保険料がリース期間分含まれている
ローンに似ていますが、多くのリース商品の場合、自動車税や重量税、自賠責保険料が含まれています。
例えば、クルマを購入すると毎年 自動車税の納税通知が届きますが、リースの場合は契約に含まれているので納税通知が自宅に届かなくなります。
また、車検やオイル交換のサービスもありますので急な出費をおさえて利用できます。
それ以外にクルマにかかる費用はユーザーにて手配します。
例)自動車保険、不具合が起きた場合の修理やタイヤなどの消耗品の交換、ガソリン代、駐車場代 などは多くの場合リースには含まれません。
・カーリースの中には残価〔残存価値、RV(リセールバリュー)」という概念があるカーリースと残価の設定がないカーリースがある
カーリースにおける残価とは?
残価とは、自動車リース契約時に設定するリース期間満了時におけるリース車両の予想査定価格をいいます。
注意:満了時の査定価格(売却価格)を保証するものではありません。
残価設定のあるリースでは、あらかじめ定めた残価分を車両代から差し引き計算します。契約満了時にあらかじめ定めた残価を支払い買い取るか、返却して査定価格と残価設定価格を差し引きして精算するのか、再リースをするのかを選択します。
ポイント
残価設定リースの中にはさらに以下の二つの種類の契約があります。
・リース終了後に残価を精算する「オープンエンド契約」
オープンエンド契約とは、リース終了時に予定残価と査定価格との差額を精算する方式です。査定価格が残価を上回った場合はリース会社がお客様に、下回った場合はお客様がリース会社に、それぞれの差額金を支払うものです。
契約終了時の残価精算の責任はお客様にあります。
・リース終了後に残価を精算しない「クローズドエンド契約」
クローズドエンド契約とは、リース終了時に予定残価と査定価格との差額を精算しない方式です。
契約終了時の残価精算の責任はリース会社にあります。
関連記事:残価設定についての詳しい記事は『カーリース選びの注意点=残価設定とは?』をご覧ください。
残価設定のあるカーリースの特徴
・料金の支払いを後回しにすることができる
例えば返却することを選び残価との差し引きにより数十万円の精算が発生しても、それは契約満了時の話なので数年後までにその資金を用意しておけば良いことになります。
買い取ることを決めていたとしても残価分を支払うのは数年後なのでその時まで時間を稼ぐことが出来ます。
・残価精算のリスクがある
カーリースは一定額の料金でクルマを使用できますが、最後に精算のリスクがあるのはユーザーにとっては心配です。残価設定金額が高額であればあるほど精算金が高額な可能性があります。
残価設定のないカーリースの特徴
・契約満了時は残価の精算はなく、クルマは自分のものになる
残価がないので、残価精算のリスクがありません。定額で利用でき最後はクルマがもらえます。自分のものになったクルマを売却することはもちろん可能なので一番お得な乗り方がこの方法です。
・残価を超高額につけた場合に比べると月額が高くなる
高残価商品と比べるとややリース料は高いですが、残価精算のリスクがないし契約満了後に売却すれば高値で売れる可能性もあります。
カーリースの金利は何%?
カーリースの場合、途中で解約(返却)ができる※などローンとは異なる商品のため一概に金利を比較できません。※:リース商品によっては解約(返却)できないリースもあります。
金利ではなく毎月のリース料、残価設定金額を確認して検討しましょう。
カーリースには走行距離の制限はある?
リース会社によって異なりますが、返却時の走行距離数制限があります。
リース会社で定める走行距離制限を超えてクルマを返却すると、精算が発生します。ただし、クルマを買い取ったり満了時にクルマがもらえるカーリースですと名義がユーザーに変わりますのでその際は距離数に対する請求はありません。
カーリースの使い方
カーリースはレンタカーやカーシェアよりも「自分のクルマ」として使用できます。ただし、原則的に返却時は原状回復が義務付けられていますので無理なカスタマイズはお勧めしません。
カーシェアやレンタカーの場合、場所や時間に縛られてしまいますがカーリースの場合は長期的にリースしているので自己所有のように時間や場所に縛られない使い方が可能です。
カーリースが人気な理由
クルマもサブスクの時代と言われているように、所有から利用への流れが大きくなっています。「車は最低限、足として利用できればいい、だけど自己所有のように使いたい」というニーズが多いことが理由にあげられると思います。
商品にもよりますが途中返却が可能なリースやサブスクが存在しますので、あなたの今後の生活の変化、例えば結婚や出産、子供の自立、老後の暮らし方などその時々で車の使い方や乗りたい車は変わるものなので、いちいち全てを購入するよりかはその時々にあった車種をリースしていらなくなったら返却する、みたいな使い方が合理的だと思います。
そういったことができることがリースの良さだと思います。ただしリース料が安くても途中解約ができないリースなど内容はさまざま異なるのでそれぞれのリース商品の中身に目を向けてください。
今乗っているクルマの保険の割合等級は継続できる?
リース車に乗り換えても今お乗りのクルマの等級を継承することは可能です。保険会社へ連絡して納車日に合わせて車両入替え手続きを行ってください。
ただし、トヨタのKINTO(キント)の場合、現在契約中の保険はKINTO契約では利用できません。KINTO商品の保険はKINTOが保険契約者となるからです。KINTOを利用する際は、中断制度利用等、ご契約の保険会社にご相談ください。
カーリースの納期はどれくらいかかる?
車種やオプションにもよりますが、購入した場合と同様、契約から1~2ヶ月で納車できます。
リースだから早い・遅いということはありません。
ポイント
納期を急ぐ方であれば中古車リースがおすすめです。中古車リースに関する詳しい記事は『安い!早い!だけじゃない!おすすめの中古車リースを徹底解説!』をご覧ください。
カーリースとマイカーローンの違い
カーリースはリース期間分の自動車税、重量税、自賠責保険料がリース料に含まれる
マイカーローンとカーリースの最大の違いは、税金や自賠責保険料を月々の支払いに組み込むことができるか否かです。マイカーローンでは税金や自賠責保険料は月々の支払いに組み込むことが出来ません。
しかし、カーリースでは税金や自賠責保険料をコミコミにすることができるために、毎月一定額の支払いでクルマを利用することができます。
車検はマイカーローンもカーリースも月々の支払いに組み込むことが出来ます。
所有権(所有者)がリース会社となる
自動車税の請求がリース会社に届きます。リース会社はリース料に含まれている自動車税を支払います。納税通知はユーザーに届きません。
カーリース満了時、自分のモノにする場合
・残価設定をしているカーリースの場合
リース終了時に残価を支払わないとクルマを自分のものにできません。
・残価設定をしていないカーリースの場合
契約満了時に残価の支払い精算はなくクルマは自分のものになります。
・マイカーローンの場合(所有権がローン会社につく場合)
完済すれば自分のモノになります。
残価のないカーリースとマイカーローンは似てる?
「返さなくていいカーリースがそれはただの自動車ローンだろ」って言う人たまにいますけど、全然ちがいますよ。
車検代、メンテ代、税金が込みになると、月々定額払いにできる
=家計の管理、投資や貯金の目処が立てやすい
クルマに関する急な支払いがないことのメリットは想像以上にデカイよ。
— 近藤修平(Shuhei Kondo) (@kondo_shuhei) December 17, 2018
残価のないカーリースとマイカーローンでは同じではないか?とよく聞かれますが、税金や自賠責保険料が月額にコミコミにできるということはクルマに関する急な支払いの心配を減らせるということです。
クルマの車検代などの出費を用意しなきゃいけないわずらわしさは本当に邪魔だと思いますので、カーリースの定額払いで乗れるメリットは想像以上に大きいです。
関連記事:マイカーローンとの料金比較シミュレーションは『家計の節約にカーリース?マイカーローンと料金比較してみた』をご覧ください。
カーリースとレンタカーの違い
期間や所有名義の違い
カーリースもレンタカーも、ユーザーとの間で自動車を賃貸借するということでは同じでありますが、実際にはその内容に大きな違いがあります。
カーリースの場合は、基本的には車を長期にわたって賃貸しますが、レンタカーの場合は短期間の車の使用だけを目的としています。
また、カーリースの場合、登録上の所有名義はリース会社名であり、使用者がユーザーとなるのに対し、レンタカーでは全ての名義はレンタカー会社名となります。
両者の主な相違点は次の通り。
個人向けリース | レンタカー | |
車種の選択 | ユーザーの希望車種が借りられる | レンタカー会社の所有の車種に限定される |
契約期間 | 長期(一般的には2年~9年) | 短期 |
ユーザー | 一般的には1社に限定 | 個人・法人も含む不特定多数のユーザー |
料金の支払額 | リース期間、走行距離、残価の有無等により異なる | 定額になる |
目的 | 元々は法人の設備調達の新しい方法として生まれた | 車両の一時的使用 |
契約内容 | 原則的には解約を前提としていない | 解約できる |
カーリースの場合、ナンバーは「わ」ナンバーになる?
レンタカーは「わ」ナンバーですが、カーリースは購入された時と同様に「わ」ナンバーにはなりません。オプションで希望ナンバーも選べます。
カーリースの場合も外見上は購入した場合と全く変わりありません。
カーリースのメリット・デメリット
管理上のメリット
・車両コストが明確になる
ユーザーは1台あたりのクルマのコストを修理費用、保険料、事故費用、売却損など集計することができますが、これはあくまで過去の費用であり、家計のやりくりの計算で必要な2~3年先の車両のコストを把握することは非常に困難であります。
しかし、カーリースを利用することによって、毎月のリース料が全額コストとなります。このため、2年、3年先のコストまでハッキリと把握できるのでユーザーにとってそれだけシビアな家計の管理を追及することが可能となります。
金融上のメリット
・頭金や購入資金を他に回せる
リースの種類・性格によりいちがいに同じメリットがあるとは言いがたいですが、一般的にリースは新しい金融の手段だと言えます。
その理由は、リース車を利用することにより車両購入の資金が必要でなくなり、その資金を他の運用に役立たせることができることにあります。
金融機関からの借り入れで車両を購入する場合は、担保物件が必要となったり、また借入れ枠を圧迫させることもありえます。
しかし、リース車を利用することによってユーザーはこれらのネックを解消することができます。
経済的なメリット
・コストの低減に役立つ
自動車を使用する場合、そのコストを下げられる要素は車両の購入価格、使用期間中の保守整備費用、そして使用後の中古車処分の3点となりますが、リース会社がリース車両を大量に、そして専門的な技術と知識を持って運営管理していくことにより、この合理化が期待でき、その結果、ユーザーはクルマをより安く使用することができます。
また、リース会社の購買力があるほど、ユーザーは経済的なメリットをもってリースすることができますのでリース会社選びも大切になります。
カーリース選びの注意点
カーリースには先述したように残価設定があるものや残価設定のないタイプ、期間が短期のものから長期のもの、中途解約ができるタイプやできないタイプがあるために、デメリットはそのカーリースにより異なります。
残価があるにも関わらず残価設定金額が記載されていない商品なども出回っています。
残価が記載されていないリース商品はそもそもリース料の比較になりませんので注意が必要です。
関連記事:残価なしのタイプの各社カーリース料金の比較は『カーリース料金の比較とたった一つの注意点【知らなきゃ損する】』をご覧ください。
カーリースを選ぶポイント
ポイント1:車種
車種は軽自動車の利用が圧倒的に多数となっています。
理由は車は足として利用できればいいという方がカーリースを選ぶ傾向が高いからです。
小型車や普通車の場合、税金が高くなるため月々の料金が格段に上がりますので、所有目的という方よりも利用目的な方が割高な普通車を選ばないということだと思います。
ポイント2:リース内容
最大のポイントはリース内容です。
各リース商品はそれぞれ内容がまるで違います。残価設定金額を設けていれば月々のリース料は抑えることができますが、途中返却ができなかったり、残価精算で返却時に多額の精算金が発生するケースがありえます。
各リース内容はそれぞれのリースのページで紹介してますのでぜひご覧ください。
ポイント3:価格
価格は同じ車種によってもリース会社によりリース料が異なりますが、残価設定の場合は残価がいくらかなのかわからなければ他リースと比較できないことに注意しましょう。
商品内容とリース料がご自身の環境と照らし合わせて見合う価値があるかどうかを判断基準にするといいと思います。
プロがおすすめするおすすめのカーリースランキングは『カーリースのおすすめランキング10選|専門家が人気カーリースを厳選紹介』をご覧ください。
カーリースはこんな人に向いている
・頭金は入れたくないと考えている人
・車検や税金の出費の心配をしたくない人
・クルマに関する出費をずっと月額定額で管理したい人
・現金での購入を考えていない人
ポイント
ボクが一番おすすめする残価のないカーリースのレビューは『【一番人気】オリックスカーリースのレビュー【初めての方におすすめ】』をご覧ください。
さいごに
クルマ屋の視点からになりますが、ユーザーの欲求はひと昔前なら、故障箇所を直すだけでコト足りていました。しかし、今やこれだけではユーザーは満足できません。
では、ユーザーが求めるものは何か。
それは経済的な整備であり、故障のおこらない保守整備であり、そして整備に対するリスク保証などであります。もちろん、確実な整備やハイブリッド車やEV車などに対する新技術への対応は当然のことであり、これに加えて、以上のようなユーザーの欲求は多様化してきています。
こうしたユーザーの欲求を先取りし、これに対処していくのがユーザー指向というものですが、少なくとも今までの車検中心のやり方が現在の「ユーザー指向」を目指しているとはいえないでしょう。
現在はより経済的な保守整備が提供されるカーリースのようなパッケージ商品をユーザーは求める傾向にあります。
カーリースの普及はこれらのことから今後もますます拡大していくでしょう。
なお、トヨタが始めた定額制サービスはカーリースとどう違うのか?クルマのサブスクリプションサービスとカーリースの違いは『【車の定額制】サブスクリプションとは?カーリースとの違い』をご覧ください。