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こういった疑問にお応えします。
この記事を書いているボクは元ディーラー営業マンで今は海風そよぐ小さな街でクルマ屋を営んでいます。カーリースも各社販売していてボク自身も実際にカーリースを利用して5年。
クルマのサブスクリプションサービス・カーリースをこれから利用したいって方や実際に利用されている方に向けて疑問に思っていることを解決していきます。
【車の定額制】クルマのサブスクとは?
そもそも「サブスクリプション」とは?
そもそもサブスクリプションとはビジネスモデルの一つで、利用者がモノを購入する・所有するのではなく、モノの利用権を借りて利用し、その期間に応じて料金を支払う方式のことを言います。サブスクリプションの一般的なサービスに、定額料金で音楽が聞き放題になるサービスや動画の視聴が見放題となるサービスなどが有名です。
ここでクルマのサブスクリプションサービスを考えると、月々定額でクルマに乗れるサービス、クルマを所有するのではなく利用するサービスと言い換えることが出来ます。
つまり、リース契約である車のサブスクはカーリースの1種と言えます。
しかし、車のサブスクを広めたトヨタのKINTOがあえて「カーリース」という言葉を使わなかった理由があります。
後述するその理由こそが「車のサブスク」と「カーリース」の違いになると考えます。
なお、トヨタが始めたサブスクリプションサービスとカーリースの比較記事は『トヨタの定額制サービス「キント」と「カーリース」を徹底比較!』をご覧ください。
クルマのサブスクとレンタカーの違い
クルマのサブスクリプション/カーリースもレンタカーも、ユーザーとの間で自動車を賃貸借するということでは同じでありますが、実際にはその内容に大きな違いがあります。
カーリースの場合は、基本的には車を長期にわたって賃貸しますが、レンタカーの場合は短期間の車の使用だけを目的としています。
また、カーリースの場合、登録上の所有名義はリース会社名であり、使用者がユーザーとなるのに対し、レンタカーでは全ての名義はレンタカー会社名となります。
両者の主な相違点は次の通り。
車サブスクリプション/カーリース | レンタカー | |
車種の選択 | ユーザーの希望車種が借りられる | レンタカー会社の所有の車種に限定される |
契約期間 | 短期~長期(一般的には2年~9年。1ヶ月から乗れるサブスクも登場した) | 超短期(時間/1日単位) |
ユーザー | 一般的には1社に限定 | 個人・法人も含む不特定多数のユーザー |
料金の支払額 | リース期間、走行距離、残価の有無等により異なる | 定額になる |
目的 | 元々は法人の設備調達の新しい方法として生まれた | 車両の一時的使用 |
契約内容 | 原則的には解約を前提としていない | 解約できる |
レンタカーは「わ」ナンバーですが、クルマのサブスクリプション/カーリースは購入された時と同様に「わ」ナンバーにはなりません。オプションで希望ナンバーも選べます。
カーリースの場合も外見上は購入した場合と全く変わりありません。
クルマのサブスクとカーリースとの違いは?
車のサブスクとリースの最大の違いは「残価精算」の有り無しの違い
まず、カーリースには残価が設定されているものと、設定されていないものがあります。
そして残価が設定されたものの中には、残価精算の義務をユーザーが負わなければいけないリースが存在します。
カーリースもリース会社からクルマをリースして定額でクルマに乗るサービスなのでサブスクリプションサービスと呼べそうなのですが、高額な残価が設定され満了時に車の市場価値と精算するタイプのカーリースとクルマのサブスクリプションではそのサービスの毛色が異なります。
トヨタのKINTOを例にすると、トヨタが使ったサブスクリプションという言葉の裏には、最終的に残価と市場価格を精算するカーリースのような残価の精算リスクが伴うサービスとは異なるもので、ユーザーにとって安心なサービスという概念が隠れています。
一部の高額での残価設定型(オープンエンド)のカーリースのように月額定額でクルマに乗れても、契約満了時に残価の精算によって例えば数十万円も支払わなければいけないリスクが存在するサービスであればそれを安易にサブスクリプションサービスとは呼べないからです。
そのため、クルマのサブスクリプションサービスとは「”残価と市場価格の精算”がないカーリース」とこのサイトでは定義します。
具体的には、クローズドエンドのカーリースまたはオープンエンドの残価0円のカーリースがこれにあたります。
トヨタの愛車サブスクリプションサービスKINTO(キント)も形態はカーリース契約です。しかし、以上の理由から高額な残価を設定している一部のカーリース(残価精算が最後に残るようなサービス)とは内容がまるで異なります。
KINTO(キント)の場合、もしもの事故の際も車両保険が付いているため自己負担額が1事故5万円としっかり定まっていることもユーザーにとっては安心でしょう。
ポイント
残価に対する詳しい説明は『残クレはやばい?デメリットだらけ?損する人と得する人をプロが徹底解説』をご覧ください。
クルマのサブスクリプションのメリットやデメリット
自動車を現金やマイカーローンでの「購入」時と「車のサブスクリプション」を比較した時のメリットやデメリットもみていきましょう。
クルマのサブスクリプションのメリット
・所有せずに乗れる
持たないという思想”ミニマリズム”が若い世代で拡がっていますが、所有から利用への流れが進むなかでクルマのサブスクリプションは「クルマを利用する権利」にペイできます。クルマのサブスクの最短利用期間は2020年5月現在でホンダマンスリーオーナーの1ヶ月~の利用が可能で、途中での解約も可能です。こういった”身軽さ”はクルマのサブスクリプションの大きなメリットといえます。
・コミコミ月々定額で車検代のうっとうしさからオサラバ
車検やオイル交換代などメンテナンスや税金が料金にコミコミとなっているので、憂鬱な車検代に悩まなくてもOKです。利用期間によっては車検が来る前に代替え・返却となるため、そもそも車検が不要なクルマのサブスクリプションも存在します。
・とは言っても最後に自分のものに出きるサブスクがあれば最高…(無償で)
月々定額で車検のことも気にしなくても良いのは確かにメリットだけど最後に必ず返却しなくちゃいけないのはちょっと面倒。最後に自分のものにできる権利があれば最高なんだけどなって人には、契約満了時に無償譲渡を受けることができるサブスクリプションもありますので、一度チェックしてみてください。
最後にクルマが自分のものになるおすすめのサブスクリプションについては『【1番人気】オリックスカーリースをレビュー【初めての方におすすめ】』をご覧ください。
クルマのサブスクリプションのデメリット
・走行距離数に制限がある
一般的にクルマのサブスクリプションは返却時に定められた走行距離数での返却が条件となっています。自分のものにできるサブスクリプションについては無償譲渡後は走行距離数はもちろん関係ありません。
・返却の際にキズやへこみ等の査定がある
返却時に車両状態の査定が入ります。返却時の査定で定められた減点を超えてしまった場合は契約者による精算が発生します。ただし、自分のものにすることができるサブスクリプションであれば関係ありませんので、あまり気にしたくない方は残価精算のないサブスクリプションがおすすめです。
残価精算のないサブスクリプションについては『残価設定なし(残価0円)のおすすめカーリースとは?』をご覧ください。
・商品によって内容が異なるので商品に対する知識が必要
クルマのサブスクリプションと一言で言っても内容はまるで違います。利用期間や中途解約や契約満了時の選択肢、無償譲渡ありなし、車検ありなし、走行距離数、任意保険ありなしなど、それぞれの商品を見て、自分に合ったものを選ばなければいけません。
ポイント
そこで、サブスクリプションを選ぶ前にこれだけは抑えておいた方が良い、失敗しない選び方のコツについてまとめましたので気になる方はこちら『要注意!こういったカーリースは選んではいけません』をご覧ください。
クルマのサブスクリプションの口コミや評判
車、こだわりがなければサブスクリプションの方が安いなー
田舎の駐車代でも税金と車検代を鑑定に入れるとサブスクリプションの方が安くなる— kotatu (@CV67145418) May 24, 2020
カーシェアはスポットが近くになきゃ使いにくいのと、確実に使えるかわからないのがきっと難点。
月単位のサブスクは購入とシェアの中間的なポジションだろうから、安い中古で十分。
>>ホンダが中古車サブスクリプション開始、月単位で利用可能…国内メーカー初 https://t.co/yp4EkR6zSY
— イシイトモハル©️ (@0101ishii) January 28, 2020
自動車を月額2万4000円でリース、勤務先の社用車を自家用車のように借りる……。所有から利用へとニーズが移るなか、シェアリングやサブスクリプション(定額制)で車を賢く利用できるサービスが相次いでいます。https://t.co/fi5ie226J1
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) December 20, 2019
車のサブスクリプション、まあこうなるよねぇ。
月額4万なら年間で48万円、好きな車種に気軽に乗り換えられるからこっちの方が良いと思う。https://t.co/Jq3ggfzHLc
— 山口塁 Rui Yamaguchi (@rutty07z) February 7, 2019
車もサブスクリプションになりつつあるなぁ…https://t.co/z16DnxTZF6
— けんすう/『物語思考』4万部突破 (@kensuu) February 5, 2019
超短期間のリース、高単価xサブスクリプション。購入のローン分割分+固定費以下なら、もはや買わずに登録したい。
定額料金で好みの車に毎月乗り換える…ガリバーが来春サービス開始へ https://t.co/DG6KSpwVGX— たけのぶ@Ubie(ユビー)&風音屋 (@mizuki_takenobu) December 18, 2015
中古車サブスクリプションの比較やおすすめを知りたい方は『中古車サブスクリプションを徹底比較!あなたに一番向いてるサブスクは?』をご覧ください。
さいごに
クルマの購入と残価のないサブスクリプション/カーリースとでは、ローンで購入するのと変わらないのではないか?と思う方もいらっしゃるかと思います。しかしクルマの購入とクルマのサブスクリプションやリースでの決定的な違いは、クルマのサブスクリプション/カーリースでは税金や自賠責保険が月々の支払いに組み込むことが出来ます。そのために月々定額でクルマに関する支払いを管理できます。
クルマに関する費用を定額化させることで、税金や車検時の大きな支払いの不安を一掃できます。
これがクルマのサブスクリプションの最大のメリットです。車検や税金のための資金の用意は正直言って面倒ですからね。新車であれば故障も少ないですし計画的に貯金や資産運用を検討できます。
そして、このクルマのサブスクリプション最大のメリットが生きるためには、最後に残価の精算のリスクに対する不安が待っているサービスでは意味がありません。契約満了時まで気にせずに定額で乗れる残価なしのクルマのサブスクリプションが最もおすすめです。
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▲なお、ボクが最もオススメする残価のないサブスクリプション(カーリース)については『残価設定なし(残価0円)のおすすめカーリースとは?』をご覧ください。