車のサブスク(カーリース) 基礎知識

カーリースで後悔したくない!よくある失敗例と注意点をプロが解説!

カーリースで後悔したくない!契約前のチェックポイント

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フクロウ君

『カーリースで後悔したくない!』
『みんながカーリースで後悔した失敗例は?』
『失敗や後悔しないためのコツを知りたい!』

カーリースを選ぶときは後悔や失敗のないようにしたいものです。

カーリースは毎月定額の月額料金で利用できます。しかし初めて利用するときは不安や心配な気持ちが大きくなるものです。皆さんもフクロウ君と同じような疑問や不安があるのではないでしょうか。

この記事を読めば分かること
★カーリースの失敗例
★カーリースで損をしないポイント
★カーリースで後悔しないための注意点

この記事では、カーリースの失敗例や注意点を紹介しています。カーリースを選ぶうえで損をしないポイントや後悔しないための注意点を、車のプロが徹底解説!初めてカーリースを利用する方も、安心して選べるようになります。

カーリースで後悔!よくある10の失敗例

カーリースで後悔!よくある10の失敗例

カーリースは便利な反面、契約後に後悔する方も少なくありません。後悔する理由は多々ありますが、理由の多くは契約内容を把握できていないケースが多いです。

ボクが今までみてきたカーリースの失敗例は10例あります。詳しい対処法は後ほど説明しますので、まずはカーリースで後悔した例からみていきましょう。

カーリースの失敗例1:車に大きなキズをつけて修理費用を支払った

カーリースの契約中に車体に大きなキズや凹みを付けてしまい、車をリース会社へ返却する際に修理費用を請求されるケースです。

カーリースでは、基本的に修理費用は実費の負担となります。特に任意保険に加入していない場合は、多額の修理費用が必要になるので注意しましょう。

また車内の汚れや臭いの付着なども、修理の対象となることがあります。

ポイント

車のサブスクやカーリースではリース車両を返却する際に、車両の状態を査定します。

査定した結果、事前に定めた免責範囲を越す場合に追加請求となります。そしてこの免責範囲がリース会社によって大きく違います。

最も安心できる免責金額はホンダのサブスク「楽まる」で30万円を設定しています。次に「オリックスカーリース」で20万円を設定しています。

ディーラー系残価設定ローン(残クレ)の多くは免責金額5万円ほどなので免責金額の多いカーリースでは期間中も安心して利用できるでしょう。

カーリースの失敗例2:カスタマイズができない

カーリース車両で「カスタマイズを楽しもう!」と考えている方は要注意です。

カーリースでは車の所有権がリース会社にあります。契約満了時には納車時の状態に戻して返却するため、大がかりなカスタマイズをすると、元に戻すための費用が発生します。

車を返却するときに簡単に元に戻せるカスタマイズなら構いませんが、車体の塗装などの元に戻しにくいカスタマイズはおすすめできません。

カーリースの失敗例3:走行距離制限があって自由に乗れなかった

カーリースでは月あたりおよそ1,500kmの走行距離制限がもうけられています。走行距離制限をオーバーすると、超過した分の追加料金を請求されるので注意が必要です。

しかしカーリース利用者の中には、契約満了時に走行距離制限をオーバーして追加料金を支払ったケースがあります。また走行距離制限を気にするあまり「全然自由に乗れなかった!」という声もみられました。

カーリースを契約する前には、会社ごとに設定されている走行距離制限を把握しておきましょう。そして、利用後に想定される走行距離数を計算しておくと安心です。

カーリースの失敗例4:月額料金が高い

SNSやネット上では「カーリースが高い」という声がみられます。

カーリースと購入を総額だけで比べていることが考えられます。カーリースは契約期間分の税金や保険料などが月額料金に含まれているため、購入費用だけと比べると高く感じられるのです。

しかし実際には購入時に税金や保険料を実費で支払いますから、総額はローン購入と大きく変わりません。

月額料金で後悔しないためにも、収入と支出に見合ったプランを選ぶと良いでしょう。

カーリースの失敗例5:車が手元に残らない

カーリースでは、契約満了時に車の返却が必須の会社があります。

知らずに契約してしまうと、「車が欲しいのに失敗した」「車がもらえず後悔」という結果になりかねません。

カーリースの契約満了時の選択肢には、返却のほか「買い取り」「車をもらう」「再リース」「乗りかえ」などがあります。選択肢は会社によって異なりますから、契約満了時の選択肢についても調べておくと良いでしょう。

カーリースの失敗例6:途中解約をして違約金を支払った

カーリースは基本的に途中解約ができません。また契約内容の変更も不可です。

しかし生活環境の変化や仕事の事情などで、途中解約を余儀なくされることがあります。

カーリースで途中解約をすると違約金を請求されます。しかも違約金は一括で請求されるので途中解約は避けなければなりません。

カーリースの契約前には、契約満了まで利用できるかをよく考えましょう。

カーリースの失敗例7:事故で全損して高額の違約金を支払った

カーリースの契約中で心配な事故ですが、もし全損した場合は強制的に途中解約となります。

全損事故のショックに加えて違約金が発生するとなると、ショックが大きくなりますよね。

万が一のときのためにも、「カーリース特約」を付けられる任意保険に加入しておきましょう。「カーリース特約」とは、途中解約で発生した違約金を保険会社が補償してくれるサービスです。

またトヨタのKINTOでは、全損事故の際の解約金(違約金)がかかりません。カーリース利用時には、事故を起こしたときのことも考えてから契約しましょう。

ポイント

超長期のリース契約は全損時に高額な解約金になりかねませんので、カーリース特約を付けないのであればできるだけ9年くらいまでの契約を選んでおいた方が無難でしょう。

カーリースの失敗例8:高額な残価精算を求められた

カーリースの多くには「残価」が設定されています。契約満了時に車を査定して、残価よりも査定額が低い場合に差額を請求される「残価精算」には要注意です。

残価設定があることを知らずに契約して「高額な残価精算を求められた!」と後悔する方もいらっしゃいます。

しかし全てのカーリースで残価精算があるわけではありません。残価精算があるのは、あらかじめ車に対する残価が公開されている「オープンエンド」のカーリースです。

オープンエンドのカーリースでは残価が高額であるほど月額料金は安くなりますが、契約満了時の負担額が増えるので注意しましょう。

一方で「クローズドエンド」のカーリースでは、残価は公開されませんが残価精算はリース会社がおこないます。詳しい残価を知ることはできませんが、顧客には請求されない仕組みです。

ポイント

カーリースを契約するときには、残価精算のリスクがない「クローズドエンド」、または「オープンエンドの残価なし(残価0円)」を選んだ方が安心です。

オープンエンドの残価のあるカーリースを選ぶ場合は、契約満了時の支払い金額を把握して貯めておく必要があります。

カーリースの失敗例9:ボーナス払いが大変

カーリースではボーナス払い設定ができます。

しかし人によっては契約途中にボーナス払いが苦しくなったり、払えなくなったりして後悔する方がいらっしゃいます。

カーリースの契約期間は年単位がほとんどなので、長期に渡ってボーナス払いをしなければなりません。ボーナス払いは毎月の支払い金額が安くなるのが魅力ですが、長い間払い続けるとなると大変です!

カーリースはボーナス払いなしでも安い車種がたくさんあります。収入と支出・契約期間のバランスを考えてプランを選びましょう。

カーリースの失敗例10:購入するよりも総支払額が高くなった

カーリースと購入(現金一括・自動車ローン)の総支払額を比べると、カーリースの方が高くなることがあります。

総支払額だけを見て「カーリースは高い」「ローンを組めば良かった」と後悔する方がいらっしゃいます。

しかしカーリースの総額が高いのは、月額料金に契約期間分の税金や自賠責保険料・メンテナンス代などが含まれているからです。

総支払額だけを見ると高く感じますが、カーリースでは「車に関する費用の多くを定額で支払える」というメリットがあります。

カーリースで後悔しないための注意点

カーリースで後悔しないための注意点

カーリースで後悔しないためには、カーリースの特徴や注意点を把握しておくことが大切です。ボクがお伝えしたい注意点は5つあります。

月額料金の安さだけで決めない

カーリースは月額料金の安さだけで決めてはいけません。

なぜなら月額料金の安さの裏に、高額な残価精算やボーナス払いが設定されているからです。

確かに、毎月の支払い金額が安いに越したことはありませんね。しかしいきなりまとまった費用を請求されると、上の例の「高額な残価精算の支払い」や「ボーナス払いが大変」という後悔をしかねません。

ポイント

月額料金が安いカーリースはどうして安いのか、契約満了時の残価精算やボーナス払いが必須ではないかを確認しましょう。

車がもらえるカーリースを活用する

カーリースの中には契約満了まで車に乗るだけで、車がそのままもらえるプランがあります

「購入したいけれど頭金を準備できない」「まとまった費用を負担せず車を所有したい」という方は、車がもらえるカーリースを活用しましょう。

また、カーリースの中には車を所有するには買い取りが必須の場合もあります。

ポイント

車が「もらえる」のか「買い取り」なのかを確認してください。

カスタマイズは法律の範囲内ならOK

カーリースは全てのカスタマイズが禁止というわけではありません。

上の失敗例は、原状回復に支障のあるカスタマイズをしたケースです。

カスタマイズをおすすめしない(禁止されている)ケースは、原状回復がしにくい・原状回復にお金がかかる・法律の範囲を超えているものです。

同じ車種でも料金やサービス内容が違う

希望の車種を見つけた場合は、即決をせず他のカーリースと比較しましょう。

なぜなら同じ車種でも月額料金に含まれている内容が違うからです。

月額料金の内訳では、とくに「車検代やメンテナンス代の有無」に気を付けましょう。月額料金が安いカーリースでは、メンテナンス代がオプションのケースが多いです

まずは希望の車種を取り扱っているカーリースを探しましょう。

そして月額料金に含まれている内容や料金プランを比較することをおすすめします。

ポイント

月額料金にはメンテナンス代が含まれているのか?任意保険は含まれているのか?故障時、車検時の代車代などが含まれているのか?月額料金に含まれる内容はリース会社によって様々です。

会社ごとの独自サービスを比較する

同じ車種でもリース会社ごとに受けられるサービスは異なります。

さまざまなカーリースを比較して、各社のサービスが自分に合うか・合わないかを比較しましょう。

たとえばオリックスカーリースでは、契約期間分の車検代・オイル交換代・オイルエレメント交換代の無料クーポンが付いてきます。とてもお得なサービスですが、全ての人に合うとは限りません。

カーリースを選んだ後で後悔しないように、会社ごとの料金内訳・プラン内容・独自サービスの3つだけでも比較することをおすすめします。

カーリースで後悔したくない!契約前のチェックポイント

カーリースで後悔したくない!契約前のチェックポイント

希望のカーリース会社を選んだとしても、契約前には「後悔しない?」「本当に大丈夫?」と心配になりますよね。ここからは、契約後に後悔しないための最終チェックポイントをお伝えします。

月額料金はずっと支払い続けられるか

カーリースの月額料金は、契約開始から満了までずっと支払いが続きます。

車のデザインやブランドを重視するあまり、無理な月額料金を設定していませんか?

カーリースでは契約途中の支払い金額の変更ができません。自分の収入に対して、本当に払い続けられる金額なのかを今一度確認しましょう。

契約期間とライフプランは合っているか

カーリースの契約期間が長い人はよく確認してください。

契約途中にライフスタイルの変化は予想されますか?転職や転勤・結婚・出産・子どもの自立など、生活環境の変化で収入のバランスが変わることは大いに予想されます。

走行距離制限やサービス内容の確認はOK?

カーリースで後悔するポイントは押さえられましたか?走行距離制限や各社のサービス内容を比較して、納得いく形で契約ができそうでしょうか?

走行距離制限が心配な方は、自宅から職場までの往復距離を計算してみましょう。

また旅行やレジャーが趣味の方は、出かける頻度や行動範囲を事前に把握することが大切です。

自動車保険(任意保険)に加入したか

自動車保険の加入は義務付けられていませんが、補償内容が充実するのでぜひ加入してください。

車を運転する時点で加入していないと、万が一の際に補償が受けられません。

もし保険料の高さや手続きの手間がネックであれば、トヨタのKINTO(キント)がおすすめです。

KINTOなら自動車保険が月額料金にコミコミで、追加料金や別途申し込みが不要。補償内容も充実しています。

カーリースで後悔しない!プロおすすめのリース会社はココ

カーリースで後悔しないプロおすすめのカーリースはここ

カーリースで後悔したくない方は、ボクがおすすめするカーリースから選んでみてはいかがでしょうか。今回おすすめするカーリースは、全て大手が運営しているため安心です。

各社のサービス内容はもちろん、メリット・デメリットも合わせてご紹介します。きっとご希望のカーリースが見つかるはずですよ。

※各社の月額料金はトヨタのヤリス(7年契約)の料金を表示しています。

オリックスカーリース

オリックスグループが運営するカーリースです。オリックスカーリースはコスパが高く、サービス内容が充実しています。「とにかく安く利用したい」「維持費を抑えたい」という方にピッタリのカーリースです。

契約期間 7年、9年、11年
契約形態 クローズドエンド
月額料金 26,730円
車種ラインナップ ・国産車のほぼ全て

・中古車

車検・メンテナンス 月額料金にコミコミ
途中解約 契約満了の2年前からOK
走行距離制限 2,000km(車をもらう場合は不要)
契約満了時の

選択肢

・車をもらう

・返却

・乗りかえ

独自サービス 契約期間分の車検代、オイル交換代、オイルエレメント交換代の無料クーポン付き

定額カルモくん

オリックスグループとナイル株式会社が提携して運営しています。定額カルモくんは契約プランの自由度が高いカーリースです。契約期間が明確な方や、メンテナンスの内容を予算や要望に合わせて決めたい方におすすめです。

契約期間 1年~11年
契約形態 クローズドエンド
月額料金 27,950円
車種ラインナップ ・国産車のほぼ全て

・中古車

車検・メンテナンス オプション加入

(オプションの有無・内容を選択可)

途中解約 不可
走行距離制限 1,500km(車をもらう場合は不要)
契約満了時の

選択肢

・車をもらう(もらえるオプション加入)

・返却

・乗りかえ

独自サービス ・メンテナンスプランが3つから選べる

・もらえるオプション加入(月額500円、7年以上の契約)で車がもらえる

トヨタ KINTO(キント)

トヨタグループの「株式会社KINTO」が運営しています。車のサブスクリプションサービスとして有名ですね。月額料金には、車に関する維持費のほぼ全てが含まれています。また低コストで低価格な月額料金も魅力です。

「車に関することは全てお任せしたい」「トヨタ車に手軽に乗りたい」「車の所有にこだわらない」という方に向いています。

契約期間 3年、5年、7年
契約形態 クローズドエンド
月額料金 33,330円
車種ラインナップ ・トヨタ車

・レクサス車

車検・メンテナンス 月額料金にコミコミ
途中解約 条件により可

・解約金フリープラン加入

・全損事故、海外転勤、免許返納、本人死亡時は解約金が不要

走行距離制限 1,500km
契約満了時の

選択肢

・返却

・乗りかえ

独自サービス 任意保険がコミコミ

・全損事故での解約金が不要

MOTA(モータ)カーリース

車の情報マガジン「MOTA(モータ)」が、オリックス自動車株式会社と提携して運営しています。MOTAカーリースは全プランで契約満了後に車がもらえます。またカーリースでは数少ない「11年契約」があります。

MOTAカーリースは「車を所有したい」「長期のリースをしたい」という方におすすめです。

契約期間 5年、7年、11年
契約形態 クローズドエンド
月額料金 27,170円
車種ラインナップ ・国産車のほぼ全て

・中古車

車検・メンテナンス オプション加入
途中解約 不可
走行距離制限 なし
契約満了時の

選択肢

・車をもらう

・返却

・乗りかえ

独自サービス ・全プランで車がもらえる

・11年契約ができる

ガリバーカーリース NOREL(ノレル)

中古車販売で有名なガリバーが運営しています。中古車リースが充実しているほか、他社カーリースよりも審査が甘い点が特長です。また審査に通らない人のためのレンタカーサービス「ノレルプログラム」があります。

ガリバーカーリースがおすすめなのは「とにかく安く車に乗りたい」「中古車リースを希望している」「審査落ちが不安」という人です。

契約期間 1年~9年
契約形態 オープンエンド
月額料金 16,940円~

(※9年契約・ボーナス加算あり)

車種ラインナップ ・国産主要メーカー

・中古車

車検・メンテナンス オプション加入
途中解約 不可
走行距離制限 250km~2,000km
契約満了時の

選択肢

・車をもらうまたは買い取り

・返却

・乗りかえ

独自サービス 審査が甘い(審査通過率80%以上)

・中古車が豊富

よくある質問

よくある質問

カーリースで失敗するケースとは?

「走行距離制限がある」「月額料金が高い」「車が自分のものにならない」などのケースが多く見られます。

しかし多くの後悔や失敗は、会社ごとのサービス内容やプランを理解しておけば防げたはずです。リース会社ごとの特徴や内容を理解してから契約しましょう。

カーリースで失敗したと感じたら、契約内容は変更できる?

できません。後悔しないためにも契約前によく比較検討してから契約をしましょう。

カーリースで失敗や後悔しないためにできることはある?

以下のことに気を付けましょう。

・収入と支出のバランスを考える
・契約期間とライフプランを比較する
・サービス内容を確認する
・同じ車種でもカーリース会社を比較する

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Shuhei Kondo

1985年生まれ。 株式会社コンドウ代表取締役。 カーリース販売歴10年。「日経トレンディ」にて車のサブスクについて解説。 オリックスカーリース「いまのりセブン」8年連続 販売台数 県内第1位。 リース商品はそれぞれの特徴や仕組みが違うため、それぞれの商品を知ろうと思うとそれなりの労力と時間が必要になります。なので僕が皆さんにできるだけ優しく商品のメリットデメリットをまとめて、そのリース商品はどんな人にお勧めなのか?をカーリースの教室でシェアいたします。 自分が経験したことを、見る人にとってわかりやすく伝えることを大切にしています。 カーリースアドバイザー・車のサブスクアドバイザー。

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