車のサブスク(カーリース) 基礎知識

車のサブスクで事故を起こしたらどうなる?違約金や修理代・後処理についてをプロが解説

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フクロウ君

『車のサブスクで事故を起こしたら契約はどうなる?』

『違約金や修理代はかかる?誰が支払うの?』

『全損事故を起こした車はどうなる?』

車のサブスク(カーリース)を利用するときに心配なのが「事故」ではないでしょうか。契約や修理代はどうなるのか、また違約金がかかるのかなども気になりますよね。

実は車のサブスクやカーリースで事故を起こした場合、全損や廃車では強制解約になってしまいます。さらに車の修理が必要となった際の修理代は、顧客の負担になるのです。

ミーア先生
車のサブスクを契約してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、万が一の事故についても詳しく知っておきましょう。

車のサブスク(カーリース)で事故を起こしたら契約はどうなる?

全損事故・廃車の場合

車のサブスク(カーリース)を契約中に全損事故や廃車となった場合、契約は強制解約となり違約金が発生します。

車のサブスクやカーリースの違約金は、基本的に残り期間分のリース料金を支払うのが一般的です。しかも支払いは分割ではなく、一括請求となります。

基本的な違約金の計算方法は「違約金 = 月額料金 × 残り期間分 + 残価」です。たとえば月額料金3万円、残価30万円で5年契約をしたとしましょう。この契約内容で36か月目に事故を起こしたとすると「3万 × 24か月 + 30万円 = 1,020,000円」となります。

ただし上記の違約金計算方法は、ごく一般的な計算方法にすぎません。全てのリース会社で取り入れているものではないので注意しましょう。

部分的に破損した場合

もし部分的な修理が必要となった場合は、そのまま契約を続けられます。違約金などの支払いもありません。

ただし修理が必要かどうかは、必ずリース会社に確認してください。事故を起こしたり車を傷つけたりしたら、速やかに契約中のリース会社に連絡をしましょう。

車の修理はリース会社がメンテナンスや車検を受ける工場でおこなうのが基本です。もし他店で手配・修理をした場合は、契約に反する恐れがあるので気を付けてください。

修理代は利用者負担!違約金がかかることも

車のサブスクやカーリースの修理代は利用者が負担します。さらにこちらに過失がある際には、相手の車の修理代も負担しなければなりません。

また全損事故を起こした際には、違約金の一括支払いを求められます。車がなくなるうえに多額の費用がかかりますから、万が一の事故に備えた対策をしておきましょう!具体的な対策方法は、次から詳しく解説していきます。

車のサブスク(カーリース)で事故を起こす前にできる備え

任意保険に加入する

車のサブスクやカーリースを利用する際には、任意保険(自動車保険)に加入することを強くおすすめします。

車のサブスク(カーリース)の月額料金には、自賠責保険が含まれています。しかし自賠責保険は補償額が安いうえに、免責事由(保険料支払いのための条件)が多いのが特徴です。

任意保険と自賠責保険とでは、補償内容や補償額などが大きく異なります。試しにどれくらい異なるのかを比較してみました。次の表をご覧ください。

任意保険 自賠責保険
加入の義務 ×
補償内容 対人賠償

対物賠償

運転者の傷害補償

搭乗者の傷害補償

自損事故補償

車両保険    など

人身事故の対人賠償
補償額 契約内容により異なる

(無制限も選択可能)

被害者1人あたりの上限額

・傷害補償 120万円

・後遺障害補償 4,000万円

・死亡による損害 3,000万円 

示談代行 ×
免責事由 少ない 多い

自賠責保険では対人の賠償しかできませんが、任意保険では対物・運転手・同乗者のケガなどの補償が充実していますね。また補償額も無制限です。

さらに保険会社によっては、カーリースの違約金を補償してくれるサービスがあります。心配な方は加入しておくと安心です。

もし任意保険に加入していない状態で事故が起きたら、自分の車の修理代は自己負担になります。また運転手や同乗者がケガを負った場合の治療費も実費負担ということです。想像するととても怖いですね。

ミーア先生
任意保険の加入は義務ではありませんが、ボクは車を運転するうえで必要な保険だと考えています。万が一に備えて、任意保険には加入しておきましょう。

JAFなどの安全運転講習会に参加する

車の運転に自信がない方や、事故を起こさないように気持ちを引き締めたい方は安全運転講習会がおすすめです。

安全運転講習会はJAFの講習が代表的です。全国各地のJAF支部や自動車学校などで、定期的に開催しています。講習会では安全運転に対する意識を高められるほか、事故時の対応や運転技術の確認などができます。

車のサブスク(カーリース)で事故を起こした時に役立つ保険種類

車の修理代が支払われる「車両保険」

車両保険とは、任意保険における「車に対する保険」です。事故や盗難・当て逃げなどが起きた際に、自分の車の修理代を補償してくれます。

ただし車両保険の金額や支払いの有無は、事故の過失割合によって変わります。もし過失が0の場合は、相手方の保険などで全額支払ってもらえるでしょう。しかし過失が1割でもある際には、過失割合分はこちらで支払うことになります。

車の事故で過失が0になるケースは多くありません。車が動いている以上はこちらに過失があるケースがほとんどなので、車両保険には必ず加入しておきましょう。

加入が義務付けられている「自賠責保険」

自賠責保険は車の運転をする人に加入を義務付けられた保険のことです。ただし上でも少し説明しましたが、自賠責保険の補償内容や金額は充実しているとはいえません。

自賠責保険は、相手方のケガや死亡のみに対応する保険です。運転手や同乗者・車両に対する補償は付いていないので注意しましょう。

他人の車や物を補償する「対物賠償保険」

任意保険に付けられる保険で、事故を起こした相手の車やガードレールなどの修理代が補償されます。他人の物を壊してしまった際の補償ですから、ぜひ対物賠償保険も入っておきましょう。

また対物賠償保険には保険金額の限度額が設定できます。しかし事故の内容や相手の車種によっては、限度額を超えてしまうこともあるでしょう。思わぬ事態に慌てないよう、限度額は「無制限」がおすすめです。

全損時の違約金を補償する「リースカー車両費用保険特約」

車のサブスクやカーリースを利用する方におすすめな任意保険です。全損事故を起こして強制解約となった際の違約金を補償してくれます。

全損事故では違約金の支払いのほか、過失割合によっては相手の車やケガに対する賠償もしなければなりません。事故の内容によっては大きな出費となりますから、カーリース向けの保険に入っておくと安心です。

車のサブスク(カーリース)で事故を起こしたときの対処法と注意点

1.車を安全な場所へ移動させる

車が動く場合は、後続車や対向車の衝突を避けなければなりません。まずはハザードランプを付けて車を安全な場所へ移動させましょう。

高速道路で事故を起こした場合も同様です。ハザードランプを付けて車を移動させたら、車に備わっている発煙筒や三角停止板などを設置して後続車に異常を知らせてください。

2.けが人の救護・救急車の要請

けが人がいる場合は、先に救護をしてください。ケガの状態によっては119番をして救急車を要請します。たとえ外傷がない場合でも、お互いに痛い場所はないかを確認しましょう。

事故の状況によっては相手に怒りがわいてくることがあるかもしれません。しかしまずは落ち着いてけがの状態を確認してください。

3.警察へ電話をする

けが人の救護が終わったら、110番をして警察に事故が起こったことを連絡します。警察では順を追って状況を聞いてくれますから、落ち着いて報告しましょう。

ごくまれに事故の相手から「警察は呼ばず示談にしよう」と言われることがあります。しかし警察に連絡をしないと任意保険が使えません。トラブルを避けるためにも、事故を起こした際は必ず110番をしてください。

4.保険会社へ連絡をする

事故が起きたら契約している任意保険の会社へ連絡します。保険会社に連絡をすることで、保険金額の計算や相手との示談・交渉を代行してもらえます。また、保険会社に車のサブスク(カーリース)を利用していることを話しておくとスムーズです。

5.車のサブスク(カーリース)の会社へ連絡をする

さらに契約している車のサブスク(カーリース)の会社へも連絡しておきましょう。リース会社が車の状態を見るための手配をしてもらえます。

6.事故の状況を把握・証拠を残す

警察や保険会社に説明するためにも、事故の状況を把握しておきます。また証拠となるドライブレコーダーの映像や目撃者の有無も確認してください。

7.事故の相手と連絡先を交換する

警察からも言われますが、お互いの連絡先を交換します。できればより確実な免許証や車検証で住所を確認すると良いでしょう。

車のサブスク(カーリース)は正しく事故に備えておけば安心できる

車のサブスク(カーリース)の契約内容を確認する

車のサブスク(カーリース)を契約する際には、事故の際の対応や契約内容をしっかりと確認してください。

契約書や約款の文字は細かくて量が多く、全て読むのは大変ですよね。しかし大切な内容が書かれているのは間違いありません。時間はかかっても契約内容をよく確認しましょう。

もし契約内容に不明点があった場合は、契約を交わす前にリース会社に問い合わせて解決しておきます。事故の際の修理代や違約金の計算方法を知っておくと安心です。

任意保険に加入する

何度も話していますが、任意保険に加入することを強くおすすめします。加入は義務ではありませんが、自賠責保険だけでは事故後の保険金額は全てまかなえない可能性が高いです。

メンテナンスプランに加入する

車を常に万全な状態で乗るために、定期的なメンテナンスをすることが大切です。車のサブスクのメンテナンスプランとは、車のメンテナンス代や車検代などをオプションで追加できるプランのこと。毎月定額で無理なく車検やメンテナンスが受けられます。

メンテナンスプランに加入すると、メンテナンスの時期が近づいたらリース会社からお知らせが届きます。車に詳しくない方でも、リース会社にまるっとお任せできる便利なプランです。

ただしリース会社によっては、メンテナンス料金が月額料金に含まれているところもあります。車のサブスクを契約する際には、車検やメンテナンスの方法を確認しておくと良いでしょう。

サポート体制と方法を確認する

万が一の事故の際に、リース会社がどんなサポートをしてくれるかも重要です。連絡方法は電話のみなのか、LINEやメールなどの手段があるのかも調べておきましょう。

また営業時間も重要です。すぐに連絡が取れる状態にあるのかも確認しておくと安心ですよ。

トヨタ KINTO(キント)は任意保険がコミコミで事故でも安心




数ある車のサブスクやカーリースの中でも、事故のときに安心できるのがトヨタのKINTO(キント)です。

KINTOは車検代とメンテナンス代・任意保険が月額料金にコミコミです。しかも任意保険は別途申し込みや支払いが不要で、KINTOの契約と同時に任意保険が付いてきます。等級や年齢に関係なく、補償内容は変わりません。

もしこれからリース会社を決めるという方は、トヨタのKINTOをおすすめします。事故のときの対応や料金など、内容は非常に充実していますよ。

KINTOなら修理代は最大5万円まで

KINTOの任意保険は、修理代の自己負担額が最大5万円です。もし修理代が100万円かかったとしても、自己負担額は5万円で済むということになります。

KINTOの全損時の免責金は0円

KINTOは全損事故を起こしても違約金はかかりません。しかももし保険を使って修理したとしても、料金はそのままです。

車のサブスクで全損事故を起こしたときの違約金のリスクを知って、多くの方が心配になったのではないでしょうか。しかしKINTOなら全損事故を起こした場合は途中解約になりますが、違約金がかかりません。

万が一の事故や修理代に備えて、充実した任意保険とメンテナンスを受けられるKINTOを検討してみてくださいね。


よくある質問

車の修理代金は誰が支払うの?

基本的に利用者の負担となります。なぜなら車のサブスクの月額料金には修理代が含まれていないからです。

万が一のときのためにも、任意保険に加入しておくことを強くおすすめします。

任意保険が含まれる車のサブスクはある?

トヨタのKINTO(キント)なら任意保険がコミコミです。東京海上日動と連携した任意保険で、補償内容が充実しています。

ただし保険の等級が高い(任意保険料が安い)方はこれまでに加入していた任意保険を継続した方が安い場合もあります。等級がMAXに近い方は別途加入がおすすめです。

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Shuhei Kondo

1985年生まれ。 株式会社コンドウ代表取締役。 カーリース販売歴10年。「日経トレンディ」にて車のサブスクについて解説。 オリックスカーリース「いまのりセブン」8年連続 販売台数 県内第1位。 リース商品はそれぞれの特徴や仕組みが違うため、それぞれの商品を知ろうと思うとそれなりの労力と時間が必要になります。なので僕が皆さんにできるだけ優しく商品のメリットデメリットをまとめて、そのリース商品はどんな人にお勧めなのか?をカーリースの教室でシェアいたします。 自分が経験したことを、見る人にとってわかりやすく伝えることを大切にしています。 カーリースアドバイザー・車のサブスクアドバイザー。

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