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今回はこのような疑問にこたえていきます。
この記事を書いているボクは元ディーラー営業マンで今は海風そよぐ小さな街でクルマ屋を営んでいます。カーリースも各社販売していてボク自身も実際にカーリースを利用しているカーリースユーザーです。
リース商品はそれぞれの特徴や仕組みが違うため、それぞれの商品を知ろうと思うとそれなりの労力と時間が必要になります。なので僕が皆さんにできるだけ優しく商品のメリット・デメリットをまとめて、そのリース商品はどんな人にお勧めなのか?をカーリースの教室でシェアしています。
カーリースの契約者数は年間約50万台※と人気なだけあってメリットがたくさんあります。しかし、現役カーリース販売員のプロとしてあえて注意点やデメリットも挙げさせてもらいました。カーリースをご検討の方はぜひカーリースのデメリットの部分も抑えていただき参考にしてください。
当記事の監修者
カーリースがデメリットだらけと言われる7つの理由
1. メンテナンスプラン、任意保険が「追加料金」
カーリースに車検やオイル交換は含まれるんだよね?
カーリースの保険って任意保険も含まれているの?
カーリースにはメンテナンスプランや任意保険が基本的に含まれていません。
追加料金となる項目
そのため、メンテナンスプランや任意保険の加入は追加料金が必要となります。
メンテナンスプランが有料
カーリースはメンテナンスプランが別オプションで有料となっていることがあります。(含まれているカーリースもあります)
カーリースは全てコミコミとうたっていることが多いため、「車検やオイル交換、法定点検等も料金に含まれてるんでしょ?」と勘違いされる方がいらっしゃいますが、カーリースには車検やオイル交換が含まれないケースがあります。
リース商品ごとに含まれる内容は異なります。そのため、基本料金にはオイル交換すら含まれていない場合があります。「こんなはずじゃ…」となる前にしっかりと契約内容を確認しておきましょう。
任意保険が別料金
カーリースは基本的に任意保険料が含まれていません。
保険料コミコミと言うのは自賠責保険のことです。新車カーリースは中途解約金のデメリットが大きいため、必ず任意保険は入るべきです。
しかし、任意保険はリース料金には含まれていないことが多いので必ず入り忘れがないようにそのリースには含まれているのかを確認しましょう。
2. 返却時の現状回復が条件
傷やへこみをつけたら、どうなるの?
カーリースではカスタマイズができないって本当?
カーリースは返却時の原状回復が条件ですので、カスタマイズの制限があります。また精算が必要となるケースは以下の2点です。
カーリースでトラブルとなるケースが最も多いと言われるのが返却する際のトラブルです。
トラブルの原因は、走行距離数や傷へこみの査定による清算と、カスタマイズした車両の原状回復にかかる費用の請求などの精算です。
定額カルモくんを例に見てみると「リース車両返却時や解約時における車両の損耗や損傷による補償です。※求償経年劣化以外は、原状回復した状態で返却していただきます。」【公式サイト参照】とあります。
カーリースでは返却時に極端な損傷を避けるためこのような条件が設定されることが一般的なのです。
キズへこみによる精算
返却時、キズへこみによる車の状態・走りすぎた車の状態によって精算金が発生してしまいます。
リース会社によって返却時のルールをもうけていて、「査定ポイントでマイナス5万円まではお咎めなしです」や、「10万円までOKです」などさまざまなルールがあります。
このルールを契約時に説明していても返却する7年後9年後11年後には忘れていて「そんなの聞いてない」となりトラブルが発生します。「返却するのにお金を支払うのか?」となりかねないため、契約満了と同時に自分のものになるカーリースや残価精算のないカーリースが最も安心であることは間違いありません。
原状回復費用の精算
行きすぎたカスタマイズは、返却時に原状回復費用を請求される可能性があります。
カーリースは賃貸契約ですので、アパートなどの賃貸と同じように借りた時と同じような状態に戻すのが基本です。リース会社で定める免責金額の範囲内であればお咎めはありません。
しかし、行きすぎたカスタマイズはその分、戻すための費用もかかりますので、カスタマイズを最初から考えているのであればカーリースは向かないでしょう。
3. 名変手数料が自己負担
多くのカーリースの場合、買い取る場合の名義変更手数料は自己負担となります。
カーリースは期間中リース会社の名義となりますが、契約期間が満了して買い取る場合、名義変更をする必要が出てきます。
ディーラーで名義変更をする場合、1万円以上も取られることもありますので、できればオリックスカーリースのような名義変更も無料のカーリースを選ぶ方が安心です。
4. 契約途中での乗換えはできない
途中で乗り換えたくなったり、車が必要なくなった場合は返却できるの?
カーリースは契約途中での乗り換えは基本的にできません。
契約期間を定めたらその期間は乗り換えないことを前提に契約しなければいけません。もしも、契約途中で「東京に行くことになったから返したい」といった場合、解約金が発生してしまいます。カーリースの解約金は基本的に「残リース料」から税金や自賠責保険料、印紙代などの「諸経費」を差し引いて、「違約金」を足して、その時点の車の価値を差し引いた金額が解約金となります。
特に11年など超長期契約を結ぶと柔軟性がなくなるため、途中で乗り換えや乗らなくなる可能性のある場合は長期契約はおすすめしません。
事故時の途中解約の場合、最近の任意保険ではリースの途中解約へのリスクに対応した商品も多くあります。
ただし、事故ではなく「車を使わなくなったから解約したい」といった場合、もちろん保険金もおりないまま解約金を支払うことになるので長期で組んだのに早期に解約するとなると解約金も多額なものになりかねません。
そのためにも、契約期間はなるべく短期で組むようにし、車を返却するシーンが想定される場合はカーリースではなく購入を検討しましょう。
5. 頭金の支払いができない
月々の支払いをとにかく抑えたいから頭金を入れたいな!
カーリースの中には頭金の支払いを受け付けていない場合があります。
頭金を入金するメリットは月額料金を抑えることができることです。ですから頭金の支払いができないと、頭金を入金して少しでも月額リース料金を抑えたいと言う方にとってはデメリットになります。
リース会社が頭金を受け付けない理由はもちろん、リース会社にとっての儲けが少なくなるからです。頭金を入金してでも月額を抑えたいという方は、そもそも頭金が入金できるのか?を事前に問い合わせましょう。
頭金を入金できない場合、頭金を入れる場合よりも総費用が高くなる可能性もあります。
6. 契約満了時に自分のものにできない
乗ってるうちに気に入った場合、買い取ることはできる?
カーリースの中には契約満了後にクルマを必ず返却しなければいけなかったり、自分のものにできない場合があります。
そもそも契約満了時に返却することが条件となってる場合や、自分のものにするためには月額いくらのオプションが必要といった場合もあります。
もしもあなたが最終的に自分のものにする可能性があるのであれば、オリックスカーリースが最もおすすめです。契約満了時にそのまま車が自分のものになり、名義変更もリース会社負担です。
車が自分のものになるリースは、オリックスカーリースの他に、カーコンカーリース、MOTAカーリースなどがあります。逆に返却が絶対条件となっているリースではトヨタのKINTOが有名です。
7. 残価設定のリスク
残価があると揉めるって聞くけどそこのとこどうなの?
カーリースには残価設定を高額にしていることを売りにしている商品がありますが、はっきり言って危険です。
残価設定を高額にするメリットは月額料金を安くできることです。デメリットは、車を返却する際の残価精算が高額になることです。
残価精算が高額になる理由は、車の返却時に最初に定めた残価設定金額と、契約満了時の車の価値を精算するからです。
最初に定めた残価が60万円、返却時の車両価値が40万円の場合、20万円を支払い返却します。
月額をとにかく安くと言う方には向きますが、7年などの長期で乗った車を返却する際に数十万円の持ち出しが出るのはトラブルの元となります。そのため、残価はなるべく低いものを、なければないものを選びましょう。
カーリースがデメリットだらけかは選び方が重要!デメリットを回避するポイント
カーリースのデメリットに対して対策とかあるの?
カーリースのデメリットを乗り越える方法としては以下の3点が重要です。
契約前の交渉術
重要
契約前に確認しておくことは以下の通りです。
・走行距離数は何キロまでなら問題ないか確認する
・返却時に傷へこみ等の免責金額がいくらまでなら問題ないか確認する
・残価の設定はあるのか?ある場合はいくら設定されているのか?その残価は適正か?
・中途解約はできるのか?できない場合の解約金は?
・最終的に買取りはできるのか?
以上のことを契約前に確認しておくことが重要です。
そして、残価ではなく値引きでリース料を下げる交渉をしましょう。
例えば「値引きしろ」と言う交渉術は営業マンからすると印象が悪いため「残価をもっと下げてこのリース料にしてください」といった具合の交渉が最適です。残価を下げることでリスクを減らして利用できます。
無料メンテナンスサービスの活用
「メンテナンスプランが有料な場合がある」とデメリットで挙げさせてもらいましたが、メンテナンスプランが無料でコミコミのリースもあります。
最も有名なのがオリックスです。オリックスは車検もオイル交換もオイルエレメント交換も無料です。
こういったサービスを選ぶことでお得にカーリースを利用しましょう。
オリックスの車検無料クーポン
残価精算のないカーリースを選ぶ
カーリースのデメリットで最も危険なのが残価精算です。
残価とは、契約満了時点でその車に残るであろう価格の予想です。
残価が高額だと中途解約する際の解約金が高額になるケースがあるため、なるべく残価精算のないカーリースを選びましょう。
残価のないカーリース、残価精算リスクの少ないカーリースの代表的なリースは以下の2社です。
おすすめ
・トヨタの【KINTO】
選び方で回避できないカーリースの本当のデメリット
絶対に回避できないカーリースの本当のデメリットがあります。
期間総額だけの勝負では銀行低金利ローンにはかなわない
期間総額料だけを勝負すると金利や手数料の料金勝負になってしまうので、自分のものにする前提でカーリースは一括購入や銀行の低金利ローンの金利手数料にはかないません。
自分のものにする場合の期間総額だけを比較して決めたいという方は一括購入や銀行の低金利ローンが向いています。
ただし、当たり前ですが一括購入や銀行ローンには車検・自賠責保険・メンテナンス・自動車に関わる税金が含まれないためその都度まとまったお金を用意する必要があります。
私自身も接客する際はごく僅かですが期間総額料だけを見てる人も中にはいらっしゃいますのでそういった方には絶対にカーリースをお勧めせずに銀行を紹介してます。自分のものにする場合の期間総額料ではどんなカーリースでも一括購入や銀行低金利ローンにはかないません。
カーリースと他の選択肢の比較
カーリースと他の選択肢との比較が知りたい!
ここではカーリースと、車に乗る他の選択肢を比較していきます。
カーリースとカーローン
カーリースとカーローンの違いは、税金や自賠責保険料が月額料金に含めるか含めないかの違いです。
カーリースはリース会社が車を購入し、ユーザーは賃貸料を支払い車に乗る仕組みですので、税金や自賠責保険料は月額料金に含まれています。
カーローンは車両購入分のみのお金を借金して購入し、金融機関に返済する支払い方法です。
カーリースと中古車購入
カーリースと中古車購入の比較ではカーリースの方がおすすめです。
中古車よりもカーリースの方をおすすめする理由は以下の2点です。
・中古車は予期せぬ出費が多い
・新車の方が中古車よりもお得
新車カーリースと中古車購入の比較が一番難しいです。
と言うのも中古車には当たり外れがあるからです。
中古車を安く購入して長く乗れる方もいらっしゃいますが、高値で購入してもすぐに故障してしまうケースもあります。
中古車には予期せぬ維持費が発生する可能性が高いと言う最大のデメリットがあるため、家計を考えると予期せぬ出費は一番避けたいところだと思います。
また、新車と中古車ではどちらが業者が儲かるかと言うと、中古車の方が儲かります。業者は新車を販売しても超薄利なため、その分ユーザーは新車購入の方がお得に乗れるといえます。
カーリースとレンタカー
カーリースとレンタカーの最大の違いは利用期間です。
レンタカーで1ヶ月間利用しようとすると20万円ほどかかる場合がありますので現実的ではありません。
レンタカーの利用は超短期、日単位になります。またカーリースの利用は数年単位が一般的です。
数ヶ月の利用となると、中古車を購入するか、ホンダのサブスク「ホンダマンスリーオーナー」を利用するかのどちらかでしょう。
本当にデメリットだらけ?カーリースユーザーの声からわかる最大のメリット
カーリース最大のメリット
カーリースユーザーは次の契約もカーリースで継続する方が93.5%もいらっしゃいます。
これはうちのお客様も同じようなパーセンテージですので大体このくらいの数字感で合ってると思います。
皆さんにカーリース満了時期に「カーリース乗ってみてどうでしたか?」と聞くとほぼ確実に「よかった」「またこれでやりたい」とおっしゃいます。
こういう声を近くで聞いているので、カーリースが合う方、特に車の管理やメンテナンスはプロにお任せしたいって方には本当に向いていると思います。
カーリースは月々定額で車に関する費用が見える化します。月額定額支払いなので急な出費・まとまった費用を支払う心配がなく 車検もメンテナンスも保険もリース会社と整備工場さんにお任せできる、そうしてメンテナンスが定期的に施された車に安心して乗れるところが最大のメリットだと思います。
期間総額だけをみる方には絶対におすすめしてません。こういったカーリースのメリット、サービスに対して月々いくらか?を見て高い安いを決めてもらえる方にはとてもおすすめです。
まとめ
カーリースのデメリットを理解することができたでしょうか?
最後にカーリースのデメリットとその対策をまとめていきます。
カーリースのデメリットまとめ
・長期契約による柔軟性の欠如
・総費用が高くなる可能性
・走行距離制限
・カスタマイズの制限
・車両返却時の注意点
・キズやヘコミの対応
・保険・メンテナンス費用の別途支払い
・残価設定のリスク
自分に適した選択をするためには契約前の確認が重要です。以下の項目について再度確認しましょう。
デメリットを避けるために契約前に確認しておくことは以下の通りです。
デメリットを避けるための確認事項
・走行距離数は何キロまでなら問題ないか確認する
・返却時に傷へこみ等の免責金額がいくらまでなら問題ないか確認する
・残価の設定はあるのか?ある場合はいくら設定されているのか?その残価は適正か?
・中途解約はできるのか?できない場合の解約金は?
・最終的に買取りはできるのか?
まとまったお金を用意する必要がなくメンテナンス管理をしっかりしてくれることがカーリースのメリットです。しかし、中には上記のようなカーリースも存在するので、契約前に不安に思うことは解消し、安心できるカーライフを送っていただきたいです。
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